南大門が5月4日に復元記念式挙行

2013年04月29日 20:06

韓国の国宝第1号である南大門(正式名・崇礼門:숭례문)の復元を記念する式典が来月5月4日午後2時から行われると韓国文化財庁が29日に発表した。 1398年の朝鮮王朝時代に建てられた南大門は、ソウルの観光スポットとして我々日本人にも親しまれてきたが、去る2008年2月に放火で全焼してしまった。それから5年3カ月、復元工事を終え、再びその麗姿をよみがえらせることになった。 記念式は「崇礼門、文化の新たな門が開かれる:숭례문, 문화의 새 문이 열리다」をスローガン、「相生(共存):상생」をテーマに盛大に催される予定。南大門の名誉守門長が開幕を告げ、復元までの経過報告(경과 보고)、扁額除幕式(현판 제막식)、主賓あいさつ(주빈의 경축사)、復元完了を天に告げる公演(고천공연)と続く。 門を開いて城と外をつなぐ開門儀式(개문의식)を行った後、国民の願いを記したはがきを収めた箱が南大門を出発し、世宗路(세종로)から光化門広場(광화문 광장)へと運ばれる。この一帯では各種公演も予定されている。国立国楽管弦楽団による復元記念公演は午後3時半から光化門広場で行われる。 文化財庁は記念式を、南大門火災による国民の喪失感を癒し、全国民で復元を祝い、団結する場にしたい考えだ。それに先立ち、復元を先代の王らに告げる告由祭(고유제)は、1日に宗廟(종묘)で執り行われる。記念式後、南大門は一般公開される。毎週月曜日を除く午前9時から午後6時までで、観覧無料。5月は観覧時間が7時まで延長される。門楼上部は毎週土曜日と日曜日に各3回、先着20人ずつ観覧できる。 また、記念式当日は朝鮮時代の四つの王宮と宗廟(경복궁, 창덕궁, 창경궁, 덕수궁과 종묘)が無料開放される。当日は市民のみならず、観光客もたくさん集まるであろう。