北朝鮮・羅津~露・ハサン 鉄道開通

2013年09月24日 19:14

北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクド:함경북도)羅津(ナジン:나진)とロシアのハサン(하산)を連結する鉄道が22日開通し、今後北‐露間経済協力の水準を高めることに寄与するものと展望される。これに伴い、シベリア横断鉄道と韓国の鉄道を連結する事業も活性化することに期待される。23日、北朝鮮の朝鮮中央通信(조선중앙통신)は「羅津(ナジン:나진)とハサン(하산)を結ぶ鉄道区間が開通することによって両国間の親善・協力関係発展に大きく寄与することになった」と伝えた。 羅津~ハサン鉄道商業運行の開通は、2001年北朝鮮の金正日国防委員長とロシア ウラジミール・プーチン大統領の「モスクワ宣言」に基づいて2008年から54km区間にわかり改善・補修工事が進行された結果だ。 2011年10月には商業運行開通に先立ち羅津~ハサン区間に示範列車が運行されもした。今回、羅津~ハサン区間の商業運行が始まることにより、北‐露間の経済協力は一層強化されるものと予想される。北朝鮮もこの鉄道を通じてロシアとの貿易だけでなく、ロシア資本の北朝鮮投資、ひいてはヨーロッパ国家との経済協力を強化しようとする意を持っていると見られる。羅津~ハサン区間の商業運行開通で、南北間韓半島縦断鉄道の運行再開も刺激を受けうると期待される。 南北は盧武鉉(노무현)政府時期に京義(キョンウィ:경의선)線と東海(トンヘ:동해선)線を連結・試験運行したが、李明博(이명박)政府になって南北関係が梗塞し、これを活用できずにいる。 アン・ビョンミン(안병민)韓国交通研究院北朝鮮東北アジア研究室長は「朴槿恵(박근혜)大統領の公約にシベリア横断鉄道と韓半島縦断鉄道連結が含まれたので、南北関係がもう少し改善されれば京義線や東海線の再運行も議論が可能になる。 そうなれば韓国から出発してシベリア鉄道を走ることも可能になる」と話した。