北朝鮮の開城歴史地区が世界遺産登録へ

2013年05月13日 19:46

北朝鮮の開城一帯にある史跡が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録されることが確実となった。 ユネスコは13日、来月16日から27日までカンボジア・プノンペンで開かれる世界遺産委員会(HMC)を前に、国際記念物遺跡会議(イコモス)の報告書を公開した。 報告書によると、北朝鮮が世界遺産に登録申請した開城歴史地区は登録勧告を受けた。 開城は朝鮮初の統一国家である高麗の古都で、数多く存在する高麗時代の文化遺産のうち、北朝鮮が登録を申請したのは、満月台、開城城、南大門、高麗成均館、善竹橋、表忠碑、崇陽書院、大興山城、観音寺、王建王陵、恭愍王陵の計11の対象。ソウル大学の黄琪源(ファン・ギウォン:황기원)教授(イコモス韓国委員会副委員長)や東国大学の李恵恩(イヘウン:이혜은)教授(イコモス執行委員)などの韓国の歴史学者や研究者らも世界遺産登録推進活動への協力してきた。イコモスは世界遺産登録の審査を担当する専門機関で、その評価は世界遺産登録の可否に決定的な役割を果たしている。そのイコモスが登録勧告を出したことで、開城歴史地区は世界遺産登録が確実視されている。統一国家・高麗の古都である開城が世界遺産に登録されれば、韓国にとって喜ばしいことで、今回の共同行事を機に歴史文化分野での北南交流が活発になるのではないかと思われる。