北朝鮮 正男氏事件封じ込めに躍起

2017年03月11日 23:59

北朝鮮当局が金正恩(キム・ジョンウン:김정은)朝鮮労働党委員長(북한 노동당 위원장)の異母兄、金正男(キム・ジョンナム:김정남)氏がマレーシアで殺害された事実が住民に広がることを防ぐため、中朝国境地域の住民を対象に携帯電話(휴대전화)の使用を取り締まっているようだ。米政府系放送局のラジオ自由アジア(미국 자유아시아방송:RFA)が伝えた。RFAは北朝鮮の内部事情を取材する日本の報道通信社、アジアプレス(아시아프레스)を引用し、「北朝鮮当局は中朝国境地域の住民を対象にした講演で、携帯電話で海外と写真やメッセージのやり取りをする住民に対し、自首または通報するよう呼びかけた」と報じた。アジアプレス大阪事務所代表(아시아프레스 오사카사무소)・石丸次郎(이시마루 지로)氏は、北朝鮮当局が携帯電話の使用を取り締まるのは金正男氏(김정남)殺害事件と関連があると分析。「事件と関連情報が北朝鮮内部に広がることは時間の問題。北朝鮮当局も神経をとがらせている。結局、両江道、咸鏡北道、平安北道など国境地域の統制を厳格に行うしかないが、うまくいってないような感じだった(김정남 피살사건과 관련해 정보가 북한 내부에 유입되는 것은 시간문제라고 생각하는데, 북한 당국에서 신경을 쓸 것"이다. 양강도, 함경북도, 평안북도 등 국경 지역의 통제를 엄격하게 할 수밖에 없는데, 여전히 잘 안 되고 있다는 것을 느꼈다)」と伝えた。