元慰安婦暮らす施設に安倍夫人の招待要請
2014年03月28日 18:51
旧日本軍の慰安婦だった女性が共同生活を送るソウル近郊の「ナヌムの家(나눔의 집)」(京畿道広州市)の関係者がこのほど日本外務省幹部らと昼食を共にしながら会談し、安倍晋三首相夫人の昭恵さん(아키에 여사)を招きたいとの考えを伝えたことが28日分かった。「ナヌムの家(나눔의 집)」の安信権(アン・シングォン:안신권)所長は同日、「17日にソウルのホテルで外務省、在韓日本大使館関係者ら5人と会食した際に、安倍首相夫人が都合のいい時期にナヌムの家を訪問して下さるよう要請した」と明らかにした。安所長は昭恵さん(아키에 여사)が慰安婦被害者(위안부 피해자)と会い実情を知れば、同じ女性の立場で慰安婦問題に対する共感が生まれて問題解決に役立つのではないかという考えを示した。昭恵さん(아키에 여사)が韓国の食べ物や韓流のファンだということも招待の背景だと述べた。日本政府の関係者は「ナヌムの家(나눔의 집)」の要請に対し「勧めてみる」と答えたという。「ナヌムの家(나눔의 집)」側は会談で河野洋平官房長官談話が慰安婦問題の旧日本軍による強制性を間接的に認めるにとどまっている点を指摘した上で、さらに踏み込んだ日本政府の謝罪などを要求した。元慰安婦たちが昨年9月に訪日した際、「ナヌムの家(나눔의 집)」は日本政府の関係者との会談を申し入れたが、実現しなかった。17日の会談は日本政府側から連絡し、実現した。