仏紙ル・モンド「韓国で監視されている言論」
フランス最大の日刊紙「ル・モンド(르몽드)」は産経新聞記者の起訴や、インターネット上の名誉毀損(きそん)に対する監視を強化など、表現の自由に関する韓国の言論の現状に懸念を示した。外信専門サイト「NewsPro」は16日、「ル・モンド(르몽드)が『韓国で監視されている言論(한국에서 감시받는 언론)』という記事で『言論の自由と表現の自由が韓国で多難な時期を過ごしている(언론의 자유와 표현의 자유가 한국에서 힘든 시기를 보내고 있다)」と報じた』と伝えた。同サイトによると、ル・モンド(르몽드)は「日本の極右新聞のソウル駐在記者が起訴されたことで、韓日両国に新たな緊張関係が形成されつつある。(일본의 극우신문 서울 주재 기자가 기소되면서 한일 양국에 새로운 긴장관계가 형성되고 있다)この緊張関係はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やメディアに対する韓国政府の管理・監督強化ムードから生まれた(이 긴장관계는 소셜 네트워크와 미디어에 대한 한국 정부의 강화된 관리감독 분위기에서 생겨났다)」と指摘した。また、ル・モンドは「産経新聞の報道を受け、韓国の保守団体は産経のソウル駐在記者を最高懲役7年に処せられる可能性がある名誉毀損があったとして検察に告発した(산케이의 보도가 나오자 한국의 한 보수단체는 가토 기자를 최고 징역 7년에 처해질 수 있는 명예훼손 혐의로 검찰에 고발했다)」とし、この事件に対する日米政府の報道官の反応や、「朴大統領が旅客船沈没時に不在だった問題は公共の利益にかかわる領域(박 대통령의 부재 문제는 공공의 이익의 영역)」と主張したジャーナリストの国際団体「国境なき記者団'국경 없는 기자회」の声明内容も伝えている。さらに、「韓国政府当局はソーシャル・ネットワークまで監視しようとしている(한국 정부당국이 소셜네트워크마저 감시하려 하고 있다)」として、韓国の検察がネット上の名誉毀損に対する監視を強化する方針を決めたことで、韓国のスマートフォン(多機能携帯電話端末)向けチャットアプリ「カカオトーク(카카오톡)」から海外のアプリに乗り換える「サイバー亡命(사이버 망명)」が急増していたことを報じた。ル・モンドは「韓国人は最も愛用していたカカオトークをあきらめ、より安全だと言われているドイツのチャットアプリ「テレグラム」に移動している。한(국인들이 가장 애용하던 소셜 네트워크인 카카오톡을 포기하고 좀 더 안전한 것으로 알려진 텔레그램 메신저로 몰려들고 있다)テレグラムで彼らは『サイバー亡命を歓迎する』とメッセージを送り合っている(텔레그램에 이들은 '사이버 망명을 환영한다'고 서로에게 안부 인사를 전한다)」とも書いているとのことだ。