今秋韓国で日本映画が相次ぎ公開

2016年08月30日 18:25

来月29日公開の「リップヴァンウィンクルの花嫁(립반윙클의 신부)」は「ラブレター(러브레터)」で韓国に日本映画ブームを起こした岩井俊二(이와이 슌지)監督が「花とアリス(하나와 앨리스)」以来、12年ぶりに日本で製作した長編映画。現実に適応できない派遣教員の皆川七海(黒木華:구로키 하나)が交流サイト(SNS)で里中真白(Cocco:코코)などと知り合ったことから始まった日々を描く。岩井俊二監督の「ラブレター(러브레터)」は韓国では1998年の日本文化開放後に公開され、観客動員数140万人を達成。映画の中の「お元気ですか(오겡키데스카)」というセリフが流行するほどの人気作となった。来月21日に公開される土井裕泰(도이 노부히로)監督の「ビリギャル(비리갸루:불량소녀, 너를 응원해)」は問題児の工藤さやか(有村架純:아리무라 카스미)が坪田先生(伊藤淳史:이토 아츠시)と出会い、名門大学への進学に挑戦することになるストーリー。土井監督は「いま、会いにゆきます(지금, 만나러 갑니다)」で16万7000人、「涙そうそう(눈물이 주룩주룩)」で11万3000人の観客を動員するなど、韓国でもファンが多く、実話を元にした「ビリギャル(비리갸루)」にも期待が集まっている。韓国でも人気の小説家、吉本バナナ(요시모토 바나나)の作品を原作にした「海のふた(바다의 뚜껑)」(豊島圭介監督)は都会での生活に疲れ、実家のある海辺の町に戻ったまり(菊池亜希子:기쿠치 아키코)とやけどと共に心に傷を抱えて暮らすはじめ(三根梓:미네 아즈사)がかき氷店(빙수 가게)を切り盛りしながらそれぞれの道を探す物語。来月末に公開される予定だ。