仁川アジア大会 北朝鮮応援団の滞在費用

2014年07月13日 14:58

韓国で開催された国際競技大会に北朝鮮応援団(북한 응원단)が参加した際に韓国政府が支給した滞在費用(체재비용)は1人当たり約160万ウォン(約15万9000円)程度であることが11日までに分かった。統一部によれば、2002年の釜山アジア大会(부산 아시안게임)時に支出した南北協力基金(남북협력기금)13億5500万ウォンのうち、北朝鮮応援団(북한 응원단)の滞在費用(체재비용)は合計4億8300万ウォン。当時の北朝鮮応援団(북한 응원단)の人数は288人で、1人当たり167万ウォン程度が韓国から支給されたことになる。2003年に大邱で開催された夏季ユニバーシアード8대구 하계유니버시아드)では、応援団303人の滞在費用(체재비용)として南北協力基金(남북협력기금)から4億9200万ウォンが支払われた。応援団1人当たりの費用は約162万ウォン程度となる。2005年に仁川で開催されたアジア陸上競技選手権大会では、選手団20人と応援団124人の費用、合わせて1億9600万ウォンが支給された。大会期間が短く、選手団や応援団の規模も小さく、滞在費(체재비)の支出は相対的に少なかった。北朝鮮応援団(북한 응원단)の滞在費用(체재비용)には貸し切りバスの費用と食費、宿泊費などが多くの部分を占めると分かった。2002年の釜山アジア大会では、北朝鮮応援団(북한 응원단)が万景峰92号の船内に滞在し、宿泊費用はかからなかったが、港内停泊費用が少なくなかったとされる。一方、9月に開催される仁川アジア大会に、北朝鮮が大規模応援団を派遣すると明らかにした中、韓国政府は応援団滞在費用(응원단 체재비용)については自ら負担するのが原則とし、これまでとは異なり、費用の支給に否定的であることが分かった。統一部関係者は、「2002年の釜山アジア大会(부산 아시안게임)当時と比較すると南北関係の状況などが大きく変わり、原則的に応援団の滞在費用(체재비용)は北側が自ら支払う方向で議論が進められるものとみられる」と伝えた。同部の金義道(キム・ウィド:김의도)報道官は定例会見で、現在、北朝鮮が支援要請をしていないため、現段階で支給について述べるのは適切ではないとコメントした。