乗客助け亡くなった女性乗務員の告別式
2014年04月22日 19:21
韓国南西部、珍島沖の旅客船「セウォル号(세월호)」沈没事故で乗客の脱出を最後まで手助けして亡くなった女性乗務員、パク・ジヨン(박지영)さん(22)の告別式(장례식)が22日午前、仁川市内で営まれた。母親や妹などの遺族や友人らはパクさんの名前を呼び続け、泣き崩れた。最大野党・新政治民主連合(새정치민주연합)の元恵栄(ウォン・ヘヨン:원혜영)国会議員や仁川市議会議長ら政治家、市関係者ら100人余りが参列した。告別式が終わるとパクさんの犠牲の精神に敬意を表し志願した制服姿の始興警察署(京畿道)の警察官9人がひつぎを運んだ。パクさんは2012年に大学を休学してセウォル号(세월호)の運航会社「清海鎮海運(청해진해운)」に入社。事故が発生した16日午前、同船の乗務員として勤務していた。救助された学生によると事故当時、パクさんは「乗務員は最後までいなければならない。あなたたち全員を救助してから私も逃げる(승무원들은 마지막까지 있어야 한다. 너희들 다 구하고 나도 따라가겠다)」と言い、救助に奔走した。国民の間ではパクさんを国が「義死者(의사자)」と認定するよう求める声も高まっている。