三重県の寺所蔵の朝鮮王朝の木版本 韓国で初公開

2014年11月17日 18:54

朝鮮王朝第7代王、世祖(세조)の在位中(1455~1468年)に作られ、日本に渡った仏教経典「妙法蓮華経(묘법연화경)」の木版印刷本(목판인쇄본)が韓国で初めて展示される。東国大博物館(동국대 박물관)は17日、ソウル市内の同博物館企画展示室(박물관 기획전시실)で18日から来月19日にかけて、開校108周年記念企画特別展「108の煩悩からの解脱:刻即仏心(108번뇌로부터의 해탈: 각즉불심)」で同印刷本を公開すると明らかにした。韓国にある他の妙法蓮華経と異なり、世祖5年(1459年)刊行された同印刷本は折帖本(절첩본:屏風のようにたたむ形)で作られている。現在は三重県津市の西来寺(세이라이지)に所蔵されている。東国大の鄭干澤(チョン・ウテク:정우택)教授(美術史)は「版本であるため、大量製作されたと推定されるが、どのように日本に渡っていったかについてはまったく知られていない(판본이므로 대량제작됐으리라 추정되지만 어떻게 일본으로 건너갔는지에 대해서는 전혀 알려진 바가 없다)」とした上で、「日本国内でも公開されたことがないほど、重要な聖宝であり、今回は所蔵寺側の配慮により特別に公開される(일본 내에서도 공개된 적이 없을 만큼 중요한 성보이며 이번에 사찰 측의 배려로 특별히 공개된다)」と説明した。