ローマ法王来韓の列福式 韓服マリア像登場

2014年08月05日 16:21

14日から18日にかけ来韓するローマ法王フランシスコ(프란치스코 교황)がソウルで司式する列福式(시복식)に、韓服をまとった聖母マリア像(성모상)が登場する。韓国天主教(カトリック)法王訪韓準備委員会(천주교 교황방한준비위원회)は5日に記者会見し、16日午前10時からソウルの中心部・光化門광화문広場で行われる天主教殉教者124人の列福式は、法王フランシスコが司式し、廉洙政(ヨム・スジョン:염수정)枢機卿(추기경)(ソウル大教区長)とローマ法王庁(교황청)(バチカン)の国務長官(국무원장)を務めるピエトロ・パロリン枢機卿(피에트로 파롤린 추기경)が共同で執り行うと発表した。列福とは、生前の徳と聖性が法王に認められた信者を聖人に次ぐ福者として列すること。式には法王に同行する聖職者8人と各国の司教団約60人、鄭鎮ソク(チョン・ジンソク:정진석)枢機卿をはじめとする韓国の司教団約30人など、100人近くの司教が出席する。また、司祭1900人余りと信者約17万人も参列する予定だ。会場のそばで行事を見物する市民まで含めると、参加者は50万~100万人に達すると見込まれる。式の前には法王のパレードも行われる。式はできるだけ簡素に行われ、法王の意向をくんで法王と出席者の距離も可能な限り近くなるようにする。光化門を背景に高さ1.8メートルの祭壇が設置され、その上に縦1.5メートル、横7メートル、高さ0.9メートルの祭台が置かれる。準備委員会によると、出席者と目を合わせられるよう祭壇を低くしてほしいとの要請が法王側からあったという。祭台には韓服を着た聖母マリア像が置かれる。幼いイエス・キリスト(아기 예수)をこの世に送り出す聖母マリアの姿を形象化したもので、韓国の修道女が製作した。また、式の最中に法王が座るいすには太極旗(韓国の国旗)に描かれている四卦(乾・坤・坎・離)を彫り込んだ。法王は式でラテン語(라틴어)を使用し、信者らは韓国語で答える。法王の説教はイタリア語(이탈리아어)で行われ、韓国語に通訳される。当日はソウルと首都圏の地下鉄の運行開始時間が午前4時半に早められる。式が全て終わる午後1時まで、地下鉄は市庁駅、景福宮駅、光化門駅など会場付近の駅には停車しない。