ソウル道峰区に韓国最大「ロボット博物館」建設

2015年11月28日 23:05

ソウル市が2020年までに道峰区倉洞(トボング・チャンドン:도봉구 창동)に国内最大規模の「ロボットテーマ博物館(로봇테마박물관)」をつくることにした。総事業費だけで380億ウォンが投入されるが、科学博物館2カ所が2016年と2017年にオープンする予定であり、重複投資ではないかとの指摘も出ている。ソウル市のアン・ジュンホ(안중호)博物館振興課長(박물관진흥과장)は26日「人口1000万人のソウル市にふさわしいロボット展示施設が必要だと判断し、2020年の開館を目標に来月から妥当性調査サービスに入る」と話した。「ソウル市ロボット博物館基本構想計画(서울시 로봇박물관 기본구상 계획)」によれば、建設予定地は市が研究開発(R&D)産業地区・複合文化団地として育成中の倉洞車両基地のそばだ。アン課長は「先端産業の中心地になる地域の特性にふさわしく、大型公演会場のソウルアリーナ(서울아레나、2020年完工)などとともにソウルのランドマークになるだろう」と展望した。ソウル市が推進中の博物館は、地下1階、地上3階建物で延べ面積6500平方メートルに及ぶ。▼世界の主要ロボット展示室(세계 주요 로봇 전시실)▼ロボット歴史館(로봇 역사관)▼ロボット制作・体験空間(로봇 제작·체험공간)などで構成される。ここに「ヒューボ(휴보:HUBO」や「アシモ(아시모:ASIMO)」など国内外の人型ロボットを展示する方案も検討されている。これは現在、富川市(プチョンシ:부천시)と春川市(チュンチョンシ:춘천시)のロボットテーマ展示施設が1階建ての小規模であることとは対照的だ。しかしソウル市立科学館(서울시립과학관、2016年6月)や国立子供科学館(국립어린이과학관、2017年4月)など科学・ロボットをテーマにした施設などが相次いでソウルでの開館を控えており、重複事業だという意見もある。ソウル市のキム・チャンウォン議員(김창원 서울시의원)は「市のタコ足式の博物館造成事業について十分な事前検討が必要だ」として「建設予定のシルク博物館や市民生活史博物館などの実際の予算執行率は0~5%台に過ぎない状況だ」と指摘した。