サッカーW杯韓国代表にアメ

2014年07月01日 18:39

1カ月前、悲壮な覚悟を胸に出発した韓国代表たちが重い足取りで帰国した。洪明甫(ホン・ミョンボ:홍명보)監督(45)が率いるサッカー韓国代表チーム(축구 대한민국 대표팀)は、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会(브라질 월드컵)グループリーグの日程を終え、30日に仁川国際空港(인천국제공항)に到着した。2敗1分という成績で16年ぶりにW杯で1勝もできなかった韓国代表は、暗い表情で記者会見場に立った。空港には若い女性ファン約20人が出迎えに来ていた。女性ファンが歓声を上げると、後を追うように通りかかった人々のブーイングが浴びせられた。4年前、「アウエー大会で初のベスト16入り」を成し遂げ帰国した韓国代表をサポーター数百人が大歓迎した時とは180度違っていた。洪監督は「国民の皆さんがたくさんの声援を送ってくださったのに、それにお応えできなくて申し訳ありませんでした」と述べた。あるインターネット掲示板を通じ集まった人々は、記念撮影のため並んで立っていた選手たちに向かって「これがお前たちに対する国民の気持ちだ。アメでも食ってろ(クソくらえ:엿 먹어라)」と叫んでアメを投げつけると、記者会見場の空気が凍り付いた。さらに、これらの人々は代表選手たちの前で「謹弔 韓国サッカーは死んだ(한국 축구는 망했다)」と書かれた横断幕を広げた。彼らをやめさせようとするサポーターもいたが、申し訳なさそうに帰国した選手たちの表情は固まっていた。2-4で韓国が負けたアルジェリア戦で今大会初ゴールを決め、代表の中で一番年下ながら優れた実力を見せた孫興民(ソン・フンミン:손흥민、21)=レバークーゼン=は床に落ちたアメを見て「このアメ、なめなければいけないのかな…。(엿 먹어야 하나요?)良い成績を残せずに帰ってきて悲しいし、責任感を感じる。準備不足で決勝トーナメントに進めなかったと思う。考える時間が少し必要そうだ」と力なく語った。