アシアナ機着陸失敗事故は人災か?
韓国のアシアナ航空の旅客機が6日午後0時ごろ、米サンフランシスコの空港で着陸に失敗し炎上し、2人が死亡、30人余りが負傷したとし、10人余りが病院に搬送されたが危篤な状況だと伝えた。 アシアナ航空OZ214便の事故は、機体の欠陥よりも機長の操縦ミスや空港管制塔の着陸誘導過程での問題など人災の可能性が提起されている。事故機に乗っていた乗客たちによると、着陸するまで機長から非常着陸や事故に備えた案内放送はなかったという。 機体に異常が発生したなどの理由で非常着陸をする場合、通常は機内放送でこれを知らせて乗客が迅速に対処できるようにする点を考えると、今回の事故は着陸前に発生した機体異常のせいではない可能性が大きいことを示唆する。特に事故直後に煙を見た乗客が「火事が起きるのではないか」と尋ねても乗務員は「大丈夫だ」と答えていたことが確認された。 韓国の旅行会社を通じ家族とともに旅行に出た乗客の1人は事故当時の状況について、「正常に着陸するものと思っていたが、突然大きな音が聞こえ驚いた。だが、私は前方のビジネスクラスにいたため機体後部側に比べ衝撃は少なかったようだ。(煙を見て)『火事が起きるのではないのか』と尋ねたところ、乗務員は『大丈夫だ』と答え、機内放送を通じ機長が非常脱出するよう放送し、あわてて前方の出口を通じて脱出した」と明らかにした。 彼は「事故前まで(事故に備えた)機内放送も聞かなかった。轟音が起きて機内に煙が広がった後に機長が放送で非常状況を知らせた」と話した。アシアナ機は日本各地にも路線を展開し、富山にも週3便運航している。富山空港は河川敷にあり、霧の発生や河川風の影響を受ける難所だ。滑走路の上にも下にも橋が架かっていて少しのミスも許されない。大きな事故のないことを祈るばかりだ。