「朝鮮通信使友情ウォーク」東京に到着

2013年05月21日 23:27

 

4月1日にソウルを出発した「第4回21世紀の朝鮮通信使日韓友情ウォーク」の参加者が20日、ゴールの東京に到着した。彼らは50日間で1158キロの道のりを歩いた。1607年に朝鮮通信使が初めて日本に派遣されてから400年になるのに合わせ、2007年に初めて開催された。韓国体育振興会・韓国ウォーキング連盟、日本ウォーキング協会が共催し、2年に1度開かれている。今年は、長崎県対馬市の寺社から盗まれた仏像が韓国に保管されている事件や、日本の政治家による歴史認識をめぐる「発言」が相次ぎ、両国関係が悪化するなか両国から2290人の市民が参加し共に歩いた。参加者のなかには80歳の日本人女性も含まれ、両国関係が冷え込んでいるだけにこうした民間交流を積極的に進めようとする参加者の熱意が感じられた。韓国側代表のソン・サンギュ会長は20日の到着後に開かれた集まりで、「単に歩くだけでなく平和の道をつくりたかった」と述べた。朝鮮通信使は1607年から1811年にかけて朝鮮王朝が日本に派遣した使節団。対馬市でも1980年から毎年8月に「厳原港まつり対馬アリラン祭」のメーンイベントとして朝鮮通信使行列を実施しているが、今年は仏像盗難事件の影響で中止となっている。