「嫌韓デモやめろ」 東京の良心

2013年09月23日 19:46

22日午後1時、東京の新宿区にある新宿中央公園において、人種差別に反対する市民約1000人が集まって、「差別はもうやめろ」、「皆一緒に歩こう」をスローガンに「東京大行進」を行った。1963年、米ワシントンでマーティン・ルーサー・キング牧師の主導で約25万人が集まって黒人に対する差別撤廃を叫んだ「ワシントン平和大行進」をまねたのだ。ハングルで「仲良く」と書いたカードを持った老人、太極旗と日章旗が並んで描かれた帽子をかぶった中年男性、韓服を着た参加者、太鼓とドラを打つ農楽隊も目についた。日本で起こっている人種差別デモが韓国人に対して集中しているため、今回の大行進では「韓国と仲良く」というメッセージをあちこちで見ることができた。東京大行進実行委員会は、インターネットに22日の東京大行進を知らせ、「ワシントン大行進のように男性は黒のスーツ、女性も正装してほしい」と要請した。服装の規定を守った約200人が大行進の先頭に立った。彼らは3組に分かれて、中央公園から新宿駅に行進した。ワシントン大行進で演奏された米国人権運動の象徴曲「勝利を我らに(We Shall Overcome)」が演奏された。軽トラックで大行進を導く人々がヒップホップのリズムで「差別撤廃」を叫んだ。ドラと太鼓を叩き、ムードを高めるサムルノリもあった。今回の大行進参加者約1000人は、東京大行進実行委員会側の目標(1000人)を上回る規模で、嫌韓デモの時に集まる約100人に比べてはるかに多くなり、行進途中も参加者が次第に増えた。応援を送っていた歩行者が合流したためだ。実行委員会側はこの日、日本が加入した国連人種差別撤廃条約を誠実に履行するよう日本政府に要請した。