「天池会」の古代韓半島由来の遺跡・史跡探索

2013年04月27日 20:22

4月27日、白山市に拠点を置く「天池会」(金丙泰会長)が古代韓半島由来の遺跡を巡る第1回歴史探索を北国新聞社の後援で行った。会ではまず、七尾市能登島町にある須曽蝦夷穴古墳を訪ね、古代高句麗式の墳墓を見学した。解説には郷土歴史家で羽咋市在住の松島さん。7世紀頃の古墳で、北方蝦夷の支配を目指す大和朝廷の意図により水軍にさせられた能登島住民を総括した人物の墳墓と言われているが、方墳で墓室が横穴式石室、玄室やドーム型の天井など高句麗の影響が色濃く表れている。一説には高句麗の造船技師か高句麗の王族の一員の墓ではないかとも言われている。いずれにしろ、対岸から石を運んできたり、七尾湾を一望できる小高い丘の絶景地に位置することから、相当の有力者の墓と思われる。その後、七尾市中島町の「祭り会館」に移動し、お熊甲祭を中心に、異国情緒溢れる祭りの内容を資料館の学芸員より解説を受けた。「農者天下之大本」の幟を立て農楽を踊る韓国の伝統行事に何となく似ている。日本においては非常に珍しいお祭りで、国指定重要無形民俗文化財に指定されている。この祭りは久麻加夫都阿良加志比古神社の大祭で、この神社のご神体は渡来神の都怒我阿羅斯止神である。会では定期的に北陸各地を訪ねて、古代韓半島とゆかりのある遺跡・史跡を探索する予定である。会の富山県側の窓口はヒロタソンセンニムで、歴史探索への参加希望者は連絡を。