MERSで鈍った中国人の客足回復
2015年09月03日 23:14
今日は中国の「抗日戦争勝利70年(항일 전쟁 승리 70주년)」の式典と軍事パレードがあり、韓国の朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領が集積したことでもあって、朝から韓国ではその話で持ち切りだった。そんな中、6月から7月にかけての中東呼吸器症候群(MERS:메르스)流行を受けて遠のいていた中国人の客足が、韓国に戻りつつある。3日午後、平日の暑い時間帯にもかかわらず、ソウルの繁華街・明洞(명동)ではショッピングバッグを手にした中国人観光客の姿が目についた。コスメショップのそばでは店員が中国語で呼び込みをしており、店内のレジの前ではあふれんばかりに商品を入れたかごを手にした中国人客が列をなしていた。ある店員は、中国人の客が2週間ほど前から増え出し、MERS(메르스)流行前の水準を回復したと語った。実際、この店にいた7~8組の客は全て中国人だった。市内の免税店は明洞(명동)よりもさらに混雑していた。明洞(명동)エリアにあるロッテ免税店(롯데 면세점)9階の化粧品売り場は中国人観光客であふれ、特に「雪花秀」「ラネージュ」など中国人にもよく知られる化粧品カウンターの前には行列ができていた。3カ月前にはほとんどの中国人客がマスクを着用していたが、この日は「MERS(메르스)」と英語で書いて見せても、大半の中国人は「何のことか分からない」「見たことのない言葉だ」といった反応を示した。スーツケースを手にショッピングをしていた20代の中国人女性2人は「元々は6月末に旅行を計画していたが、MERS메르스のため延期した。もう安全だというニュースを見て、韓国を訪れた」と語った。