韓日議連会長 河野談話継承の重要性を強調
日本を訪れている韓日議員連盟(한일의원연맹)の徐清源(ソ・チョンウォン:서청원)会長(与党セヌリ党最高委員)は15日、安倍晋三(아베 신조)首相との会談に先立ち韓国メディアの特派員と懇談し、「河野談話(고노 담화)の継承に対する確かな立場をあらためて話さなければならない」と述べ、談話の内容と異なる話が出れば両国関係は難しくなるとの認識を示した。1993年に発表された河野談話は慰安婦問題(군위안부 문제)への旧日本軍の関与を認め、謝罪した。安倍政権は歴代政権の歴史認識に関する談話を継承する立場だったが、昨年8月に朝日新聞が慰安婦問題記事を取り消すと、慰安婦の強制連行を否定するようになった。一方、徐氏は、慰安婦問題の解決に向け両国の政府が合意しても、韓国の世論が否定的となれば水の泡になりかねない(군위안부 문제 해결을 위한 한일간 합의가 이뤄지더라도 한국 여론이 부정적으로 나타나면 수포로 돌아갈 수 있다)との指摘について、「朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領のトレードマークは信頼」と強調、「交渉内容をひっくり返すことはないと思う」とした。その上で、「政府間で合意すれば、韓国の市民団体も理解を示すだろう(정부간 합의가 이뤄지면 한국 시민단체 측에서도 이해할 것이다)」と話した。両国関係の最重要課題としては慰安婦被害者の名誉回復を挙げた。「日本が先に動き、正しい歴史認識の下で出直そうというのがわれわれの立場」としながら、安倍首相を表敬訪問した際に慰安婦問題を取り上げる考えを示した。前日、自民党の谷垣禎一(다니가키 사다카즈)幹事長(간사장)や日韓議員連盟(일한의원연맹)の額賀福志郎(누카가 후쿠시로)会長らとの会談では、両国の首脳会談について話し合ったと伝えた。徐氏は「実務的に慰安婦被害者の名誉回復に合意してはじめて、首脳会談が順調に開かれるという韓国の基本姿勢を伝えた」と明らかにした。森喜朗(모리 요시로)元首相からは両国間の接触が少ないと言われたという。議員外交の一環として国会議員の親善サッカー大会(친선 축구대회)や囲碁大会(바둑대회)を開くことで一致した。額賀氏は来月、韓国を訪問するという。