韓国駆逐艦が13年ぶり自衛隊観艦式参加

2015年10月17日 20:52

韓国駆逐艦(한국 구축함)「大祚栄(대조영)」(4500トン)が18日に神奈川県沖の相模湾で実施される海上自衛隊観艦式(해상자위대 관함식)に参加する。韓国海軍(한국 해군)が日本の観艦式(관함식)に参加するのは2002年以来、13年ぶり。海上自衛隊横須賀基地(요코스카 해상자위대 기지)に入港した同艦のパク・ジョンミン(박종민)艦長(大佐)は「大祚栄は海軍に引き渡されて10年になるが、韓国の整備・メンテナンス能力が優れているため他国軍関係者は最新鋭の艦艇だと認識している」と伝えた。同艦は全長149.5メートル、幅17.4メートルで、乗員は約220人。ステルス機能や近接防御武器システム(CIWS)、対艦・対空誘導弾などが搭載されている。パク艦長は今回の観艦式(관함식)参加について韓民求(ハン・ミング:한민구)国防部長官(국방부 장관)が中谷元(나카타니 겐)防衛相(방위상)の要請を受け実現したと説明した。日本は1998年と08年に韓国海軍(한국 해군)の観艦式(관함식)に艦艇を派遣している。18日の観艦式(관함식)には安倍晋三(아베 신조)首相が出席する。同艦の観艦式(관함식)への参加を機に、19日には韓国海軍(한국 해군)と海上自衛隊(해상자위대)による捜索・救助のための共同訓練も実施される。同訓練は1999年から始まり、隔年で行われている。今回は9回目。パク艦長は「軍事訓練ではないかという指摘があるが、純粋な人道上の訓練だ」と強調した。同艦は21日に日本を出発し、22日に韓国南東部の慶尚南道・鎮海港(진해구)に戻る。