韓国語能力試験 来年から大幅改編

2013年09月05日 17:36

富山でも受験できる外国人らを対象に韓国語能力を測定する「韓国語能力試験(한국어능력검정시험)」(TOPIK)の初級クラス試験科目で、語彙・文法、書き取り(어휘·문법과 쓰기 영역)が廃止される。TOPIKを実施する韓国国立国際教育院(국립국제교육원)は5日、試験科目を減らし年間の試験回数を増やすなど、韓国語学習のハードルを下げる内容を盛り込んだ改編案をまとめたと明らかにした。来年下半期から適用するため公聴会を開くという。TOPIKが大々的に改編されるのは今回が初めて。TOPIKは1997年にスタートし61カ国・地域の192都市で実施されている。試験レベルは初級・中級・上級に分かれ、等級は初級が1~2級、中級が3~4級、上級が5~6級。語彙・文法、書き取り、聞き取り、読解の科目で評価される。今回の改編案では、語彙・文法を個別に出題せず、書き取り、聞き取り、読解のそれぞれの科目に含め、評価科目を四つから三つに減らした。書き取りでは選択問題を出さずに単純な書き取り問題のみとした。韓国語を学ぶ初級者にとって書き取りが難しいという点を踏まえ、初級では書き取りを行わず読解と聞き取りのみ行う。また、上級を廃止し、初級と中級のみとした。等級は現在と同じく6級まで設けるが、初級は1~2級、中級は3~6級になる。試験回数も現在の1、4、7、10月の年4回から6回に増やす。TOPIK応募者は初回の2274人から今年10月の第32回には約6万7500人と、16年で30倍近くに増えた。今年1月の第29回試験では累計応募者数が100万人を超えた。