韓国海軍軍楽隊 自衛隊音楽まつりに参加
2015年11月13日 23:24
東京の日本武道館で13日開幕した「自衛隊音楽まつり(자위대 음악 축제)」に韓国海軍軍楽隊(한국 해군 군악대)が8年ぶりに参加した。行事は日本の国旗入場と国歌斉唱から始まり、愛国心や強い国家を強調する内容になるかと思われたが、公演内容はよくできたミュージカルのようで、手作り感のあふれるものだった。自衛隊音楽隊と米軍軍楽隊は「サウンド・オブ・ミュージック」や「ウエスト・サイド・ストーリー(웨스트사이드 스토리)」などの有名なミュージカルで使われた音楽や、映画「スターウォーズ(스타워즈)」のテーマ曲など、一般によく知られている音楽を選曲した。公演の後半に登場した韓国海軍は韓国文化を惜しみなく披露した。海軍軍楽隊と民間の舞踊団で構成された韓国参加団は伝統衣装「韓服」を身につけた男女による扇の舞いと共に民謡「アリラン(아리랑)」や「彷徨(방황)」を演奏した。行事は3カ国がそれぞれの国旗と共に合同で演奏して終了した。韓国が8年ぶりに軍楽隊を派遣したことは、歴史問題により韓日関係が冷え込んでいながらも、米国を媒介にして日本と協力するという朝鮮半島の安全保障の現実を投影していた。軍楽隊の自衛隊音楽まつりへの参加は、先月20日に開催された国防部の韓民求(ハン・ミング:한민구)長官と中谷元・防衛相との韓日国防相会談での合意に基づくもの。韓日国交正常化50周年を記念して行われたと説明された。韓国海軍は2007年にも自衛隊音楽まつりに参加している。行事は15日まで行われ、14日には安倍晋三首相が出席する。