韓国初の舞踊曲の楽譜日本で発見、韓国に寄贈
2016年07月02日 19:34
韓国における近代舞踊の先駆者、趙沢元(チョ・テクウォン:조택원)=1907-76=が振り付けを行った韓国初の舞踊曲「鶴(학)」(1940)の楽譜が、日本で発見された。舞踊資料館(춤자료관)「研駱斎(연낙재)」館長のソン・ギスク(성기숙)韓国芸術総合学校教授(한국예술종합학교 교수)は1日「韓日近代音楽交流史を研究してきた藤井浩基(후지이 코키)教授が最近、『鶴(학)』を作曲した高木東六(다카기 도로쿠)の自宅(横浜)でこの楽譜を見つけ出し、韓国に寄贈した」と語った。発見された楽譜は、「鶴(학)」の第二楽章「春」(2악장 '봄')の場面で、40分ある曲全体のうち、およそ10分間に当たる。軽快なリズムのバレエ組曲で、随所に「アリラン(아리랑)」の旋律が加味され、「(モーリス・ラヴェルの)『ボレロ』風に演奏すること(볼레로풍으로 연주할 것)」と書かれている。趙沢元(조택원)は、韓国伝統の鶴の舞いを基にした舞踊曲「鶴(학)」を制作するに当たって、高木東六(다카기 도로쿠)に音楽を依頼した。この音楽に合わせて4幕の舞踊曲が完成し、1940年に日比谷公会堂で初演された。韓日の専門家らは、今回発見された楽譜を基に、作品「鶴(학)」の復元と再構築を試みている。3日に鳥取市の「わらべ館」で成果が発表され、韓国では国立劇場で来月お披露目される予定。