臥牛精舎 仏教者の巡礼地
京畿道龍仁市蓮花山(경기도 용인시 연화산)のふもとにある「臥牛精舎(와우정사)」に東南アジアの仏教信徒が集まっている。昨年タイ(태국)から約20万人が訪れた。中国(중국)・ラオス(라오스)・スリランカ(스리랑카)・ミャンマー(미얀마)などの仏教国からも約10万人が来た。仏国寺を訪問する外国人観光客(約10万人)の3倍にのぼる。「東南アジア仏教信者の間で巡礼聖地になった」という言葉も出るほどだ。1970年代に建てられた臥牛精舎(와우정사)には由緒ある文化財はない。それでも外国の仏教信者が集まるのは一種の「グローバルコンテンツ(글로벌 콘텐트)」と見ているからだ。臥仏(와불)はインドから寄贈されたイブキ(향나무)で作られた。タイの王室が寄贈した8トンの金銅仏像(금동불상)、世界の僧侶と仏教信者が持ってきた小さな石を積み上げた4-10メートルの塔(탑)もある。臥牛精舎(와우정사)は現在の住持のヘゴク(해곡)僧侶(75)が建てた。69年当時、朴正熙(パク・ジョンヒ박정희)大統領の招請でタイの王女が訪韓して曹渓宗を訪問した際、ヘゴク(해곡)僧侶は王女を案内し、同伴したタイの僧侶と縁を結んだ。翌年の70年、ヘゴク(해곡)僧侶は臥牛精舎(와우정사)を建立することにした。「南北統一と世界の平和を祈願する寺を建てようと思った。統一と世界の平和に最も必要なのは何か。精誠。世界の人の精誠を込めて寺を建てようと決心した」。縁を結んだタイの王女と僧侶にもこれを知らせた。タイの王室は金銅仏像を寄贈した。タイの僧侶は他国にまで臥牛精舎(와우정사)を知らせた。そのおかげで74年にインドからイブキが贈られ、ギネスブックに登録された世界最大木造臥仏を作れるようになった。塔は岩を切って作るのではなく、石を積んだ。同じく「万人の精誠で」という考えが込められた。臥牛精舎(와우정사)に来る外国の僧侶と信徒が小さな石を数十年積み上げ、8つの塔が完成された。白頭山から来た石も、崩壊したベルリンの壁の石も塔の一部になった。昨年は世界の人が奉安した瓦を積んで「世界平和塔(세계평화탑)」を作り、今年4月には「南北統一塔(남북통일탑)」の奉安式をする。臥牛精舎(와우정사)は世界各国から来た仏像3000点を展示している。外国の僧侶が持ってきた仏像だ。ヘゴク(해곡)僧侶は「いつかこの寺に仏像1万点が集まれば“万仏展(만불전)を開きたい」と語った。