竹島(独島)問題の解決には
島根県は8月1日、日韓両国が領有権を主張する島根県の竹島(韓国名・独島)を記した日本地図としては最も古い江戸時代の地図2枚が見つかったと発表した。県の竹島問題研究会(座長・下條正男拓殖大教授、16人)は「竹島が日本固有の領土という従来の主張を補強する資料」としている。いずれも水戸藩の地理学者長久保赤水(1717~1801)の作で、1760年代の「日本図」(縦66cm、横66,6cm)と68年の「改製日本扶桑分里図」(縦84,6cm、横134,8cm)。隠岐諸島の北西に現在の竹島を指す「松島」と、現在の韓国の「鬱陵島」を指す「竹島」が記されている。また同研究会は、久保赤水が竹島を隠岐の一部として記した隠岐の地誌などを参照したことも確認。「竹島(松島)を日本領と認識したうえで地図に盛り込んだと分かる貴重な地図だ」としている。また同じ日、日本政府が竹島に関する特別世論調査の結果を発表したことに対し、韓国政府が正式に抗議した。韓国外交部は2日午前、報道官名義の論評を通じ、「日本政府が内閣府世論調査を口実に歴史的、地理的、国際法的に明白なわが固有領土の独島(竹島)に対し、再び挑発的行動を行ったことについて厳重に抗議する。こうした行為を直ちに中断するよう強く求める」と主張した。日本の内閣府は1日に竹島に関する特別世論調査の結果発表によると、94.5%の日本人が竹島の存在を知っており、60.7%が「歴史的にも国際法上も日本固有の領土である」と答えた。これに対し、独島(竹島)を管轄する韓国・慶尚北道が2日に非難の論評を出した。慶尚北道は「韓国固有の領土である独島について世論調査を実施したことそのものが容認できない。これは日本の品格を疑わせる低劣な振る舞いだ」と批判し、「日本は自ら歴史を歪曲し、時代錯誤的な領土侵奪の野心を拡散させるため、さまざまな手段を動員している。日本の間違った歴史認識は北東アジアの平和と協力を大きく損なっている」と強調した。私はこの水掛論は永遠に解決できないだろうと思う。日韓の国境でもなくならない限り、国益の対峙最前線の竹島(独島)問題は解決不可能である。もう一つ解決策があるが、それは、人為的もしくは自然に、竹島・独島と呼ばれる岩礁が海底に沈下することである。