盧武鉉元大統領のNLL発言
2013年06月21日 23:11
与党セヌリ党の国会議員らは20日、2007年に韓国と北朝鮮の間で行われた南北首脳会談の対話録抜粋を閲覧後に、盧武鉉(ノ・ムヒョン:노무현)元大統領の発言内容について、詳細な言及は避けながらも「北方限界線(NLL)に関する発言は衝撃的だった」と述べた。発言内容には盧元大統領が自分を「北の弁護人」と称したくだりもあるとされ、北朝鮮寄りの姿勢があらためて論議を呼びそうだ。NLLは朝鮮戦争後に連合国側が定めた黄海上の軍事境界線を指し、盧元大統領はかつて、NLL放棄を示唆する発言を行い、問題となった経緯がある。国会情報委員長を務める同党の徐相箕(ソ・サンギ:서상기)議員は「盧元大統領のNLL放棄発言はもちろん、金正日(キム・ジョンイル:김정일)総書記にしばしば『報告する』とか『先に報告したように』といった言葉を使っていた。首脳会談や対話というより、一方的に報告を行っているようなレベルだった」と述べた。徐議員は「国民は盧元大統領が金総書記にした話を知るべきだ。私の言葉が少しでも誇張されていれば、議員を辞職する」と語気を強めた。徐議員は対話録の具体的な内容を尋ねる記者団に対し「詳細な内容までは話せない」とした上で「昨年の大統領選の過程で指摘された盧元大統領の2007年の南北首脳会談での関連発言は大半がうそではなかった」と述べた。与党の情報委メンバーによると、盧元大統領は金総書記に「NLL問題は論理的根拠もはっきりしないものだが、南側(韓国)ではそれを領土と主張する人もいる。憲法問題だというが、憲法問題では絶対にない。いくらでも私は対抗していくことができる」と発言したとされる。