延暦寺で14世紀の高麗仏画を発見

2016年06月17日 16:58

国連教育科学文化機関(ユネスコ:유네스코)の世界文化遺産(세계 문화 유산)に登録されている滋賀県(시가 현)の延暦寺(엔랴쿠지)で14世紀前半に製作されたとみられる高麗時代の仏画(고려 불화)が発見されていたことが17日、分かった。韓国・東国大(동국대)の博物館館長で仏教絵画が専門の鄭干澤(チョン・ウテク:정우택)教授によると、延暦寺(엔랴쿠지)で保存状態が良好で色彩も鮮明な阿弥陀八大菩薩図(아미타팔대보살)が見つかった。縦179センチ、横89センチの大きさで、阿弥陀如来の下に8人の菩薩が描かれている。鄭教授は2008年に初めて見た後、高麗仏画(고려 불화)であることを確認し、このほど追加調査を行った。阿弥陀八大菩薩図(아미타팔대보살)は延暦寺のこの仏画以外にこれまでに14点が確認されている。今回発見された仏画は、通常1番前に配置される観音菩薩と勢至菩薩が2番目の列に描かれた珍しい構図が特徴だ。鄭教授は「延暦寺の仏画は高麗時代の阿弥陀八大菩薩(아미타팔대보살)の中で米フリーア/サックラー美術館(미국 프리어새클러 갤러리)所蔵の絵に次ぐ大きさで、これまでに確認された高麗仏画(고려 불화)の中では13番目に大きい」と説明した。鄭教授は18日に東国大(동국대)で開かれる学会で延暦寺(엔랴쿠지)の高麗仏画(고려 불화)に関する論文を発表する。