安重根の東洋平和論筆写本が日本の国会図書館に
2014年03月30日 14:55
韓国の独立運動家、安重根(アン・ジュングン:안중근 의사)が初代韓国統監の伊藤博文(이토 히로부미)を暗殺した後、1910年に中国・旅順の監獄で執筆した未完成の「東洋平和論(동양평화론)」を書き写した筆写本(필사본)が日本の国立国会図書館(국회도서관)に所蔵されていることが、28日までに確認された。東洋平和論は1972年に国会図書館に寄贈された「七条清美関係文書(시치조 기요미 문서)」に含まれている。この文書には、安重根の自伝的獄中手記も収められている。国会図書館関係者は、この文書に収録された東洋平和論などは、「安重根の自筆ではなく七条清美(시치조 기요미)が書き写したとみられる」と話した。七条(시치조)(1892~1956)は弁護士で、陸軍憲兵学校教官なども務めた人物。七條(시치조)が収集した伊藤博文暗殺事件や陸軍憲兵学校の関連資料などは72年と91年の2回に分けて国会図書館に寄贈された。