ローマ法王 機内会見
2014年08月20日 18:39
14日から国賓として韓国を訪れたローマ法王フランシスコ(프란치스코 교황)は18日(現地時間)、韓国訪問を終えバチカンに戻る航空機の中で記者会見を行った。法王は、旅客船セウォル号沈没事故の犠牲者を追悼する行動が政治的に利用される可能性を考えなかったかという質問に、「犠牲者遺族の苦しみを前に中立を守ることができなかった(세월호 희생자 유족의 고통 앞에서는 중립을 지킬 수 없었다)」と述べた。法王は来韓中に遺族から手渡された犠牲者を追悼する黄色いリボンのバッジ(세월호 추모 리본 배지)を着用しミサ(미사)や各種行事に出席したほか、機内での記者会見でも胸に付けていた。AP通信は法王の訪韓をまとめた記事で、法王が16日に列福式の会場となるソウル・光化門広場にオープンカーで移動する際、車から降りて遺族の手を取り話に耳を傾けるシーンを訪韓の「ハイライト」と報じた。法王はまた、旧日本軍の慰安婦被害者(위안부 피해자)についても言及。被害者たちは「利用され奴隷にされたが、人間的な品位を失わなかった」と話した。ソウル・明洞聖堂(명동성당)のミサ(미사)では最前列に座った元慰安婦7人の手を握り、話に耳を傾けた。南北問題に関しては、分断で多くの離散家族が再会できないことは「苦痛だ」としながら、韓国と北朝鮮は同じ言語を使う「一つの兄弟」であるだけに、希望はあるとした。