ダウムとカカオ合併へ

2014年05月26日 17:05

ポータルサイト(포털사이트)韓国2位のダウムコミュニケーション(다음 커뮤니케이션)とモバイル端末向けメッセージアプリ(스마트폰 메신저)の韓国最大手カカオ(카카오)が26日、合併を発表した。10月1日付で新会社「ダウムカカオ(다음 카카오)」が発足する。時価総額3兆ウォン(約2980億円)超と、韓国店頭株式市場コスダックで2位規模の大型IT企業が誕生することになる。ポータルとモバイル市場の勢力図にも大きな影響を及ぼしそうだ。両社は23日にそれぞれ取締役会で合併を決議した後、合併契約を結んだ。8月の株主総会で承認を得る。合併比率はダウム(다음)1に対しカカオ(카카오)1.556とする。従業員数は約2200人となる見通し。新会社はダウムとカカオの独自性を当面維持する一方で、共通部門と相乗効果が期待される部門から順次統合を進める計画だ。合併は2社の強みを統合し、急変する市場で競争力を最大限引き上げることが目的。ダウム(다음)の崔世勲(최세훈:チェ・セフン)代表は「カカオ(카카오)の強力なモバイルプラットフォーム競争力と、ダウム(다음)が保有する優れたコンテンツ、サービスビジネスのノウハウ、専門技術を結びつけることで最上の相乗効果を生み出せる」と話した。カカオ(카카오)の李碩祐(이석우:イ・ソクウ)代表は「モバイルをはじめ、ITの全領域にわたるコミュニケーション・情報・生活プラットフォーム事業者に成長していく」と強調した。両社は26日午後、ソウル市内で共同記者会見を開く予定だ。ダウムコミュニケーション(다음 커뮤니케이션)は1995年設立。インターネットの登場とともにフリーメールやインターネットコミュニティ、検索など、韓国のネット市場をリードしてきたが、最近はポータル「ネイバー(네이버)」に押されている。2006年設立のカカオは、メッセージアプリ「カカオトーク(카카오톡)」でモバイル向けプラットフォームのけん引役に浮上した。