ソウル大教授「日本は民主主義国家なので韓国を侵略できない」

2016年02月16日 16:27

「慰安婦交渉妥結は、最近の北朝鮮の核問題などをめぐる韓米日3カ国協力への門戸を開いた(위안부 협상타결이 최근 북핵 문제 등을 둘러싼 한·미·일 3국 협력의 물꼬를 텄다.)」ソウル大学日本研究所(서울대 일본연구소)のパク・チョルヒ(박철희)所長(53、国際大学院教授:국제대학원 교수)は12日、ソウル市中区の安民政策フォーラム(안민정책포럼、パク・オギュ理事長:우규 이사장)で開かれたセミナーのテーマとして「慰安婦交渉妥結以降の日韓関係(위안부 협상타결 이후의 한일관계)」を発表、上の通り評価した。慰安婦合意案については「『法的責任』という表現は得られなかったが、事実上、法的責任の受け入れに近づいた('법적책임'이라는 표현은 얻지 못했지만, 사실상의 법적 책임 수용에 근접하다)」と韓国政府の外交力を高く評価した。また、「日本政府は、軍の関与で慰安婦の名誉や尊厳が損なわれたことを認め、責任を痛感すると言った。内閣総理大臣として謝罪と反省もした(정부는 군의 관여로 위안부 할머니들의 명예와 존엄이 손상됐음을 인정하고 책임을 통감한다 했다. 내각총리대신으로서 사죄와 반성도 했다)」と述べた。さらに、「日本は政府予算を投入して財団を作ると言った。これは、責任を現実化する準法的措置だ。安倍首相の歴史認識を考えると、かなり譲歩したもの(일본은 정부 예산을 투입해서 재단을 만들겠다고 했다. 이는 책임을 현실화하는 준 법적 조치、아베 총리의 역사인식을 감안할 때 상당히 양보한 것)」と強調した。パク所長は、特に韓国国内の政界や市民社会団体などで取りざたしている慰安婦問題の再交渉や合意無効との主張に対して、「再交渉してもこれより良い結果は得られないだろう(재협상하더라도 이보다 좋은 결과는 얻지 못할 것)」との見解を示した。ただし、慰安婦交渉で「不可逆的(불가역적)」「国際社会での非難・自制(국제사회에서의 비난 자제)」「少女像移設努力(소녀상 이전 노력)」などの受け入れ条件は残念だったと指摘した。韓国政府の今後の課題については、「争点化する部分は積極的に国民に説明しなければならない。再交渉論の危険性や無効化に実益がないことを強調すべきだ(쟁점화하는 부분은 적극적으로 국민에게 설명해야 한다. 재협상론의 위험성과 무효화의 실익이 없음을 강조해야 한다)」と助言した。それと同時に「歴史認識問題と協力問題を分けて対応すべきだ(과거사 이슈와 협력적 이슈들을 분리 대응해야 한다)と述べ、北朝鮮の核問題など安保懸案に対する韓日協力の拡大、経済協力の可視化、社会文化協力再稼働など、「ツートラック・アプローチ(투 트랙 접근법)」の実効化を促した。そして最後に、「日本は自衛隊法改正案(集団的自衛権)行使によりかつてのように危害を加えるのではないか(일본이 자위대법 개정안〔집단적 자위권〕 행사로 과거처럼 위해를 주는 것 아니냐)」という一部の人々の懸念について、パク所長は「日本は民主主義国家という手続き上の条件があるため、韓国を勝手に侵略できない(일본은 민주주의 국가라는 절차상 여건 때문에 우리나라를 마음대로 침략할 수 없다)」と一蹴した。