カンヌ短編で韓国映画が最高賞パルムドールを獲得

2013年05月27日 15:51

第66回カンヌ国際映画祭の授賞式が26日夜、フランス・カンヌで開かれ、短編コンペ部門で韓国のムン・ビョンゴン(문병곤)監督の作品「Safe(原題:세이프)」が最高賞のパルムドールを受賞した。 韓国映画が短編部門のパルムドールを獲得するのは初めだ。同部門の受賞歴は、1999年のソン・イルゴン(송일곤)監督作品「最後のピクニック(소풍)」の審査員賞だけだった。30歳のムン監督は、2011年に中央大学映画学科の卒業作品として制作した短編「Finis Operis(不滅の男、原題:불멸의 사나이)」でカンヌ映画祭と並行開催される批評家週間に招かれたのに続き、今回のコンペ部門参加で受賞の快挙を成し遂げた。 ムン監督はパルムドールの受賞者として名前を呼ばれると面食らった様子で舞台に上がったが、表彰とともに客席から熱い拍手が送られ、大きな笑みを見せた。ムン監督の「Safe」は、短編コンペ部門に出品された9本のうち最も社会性の濃い作品と評価された。違法ゲームセンターの換金所でアルバイトをする女子大生が、借金を返済しようと換金用の金の一部をごまかすことから引き起こされた話を描く。彼女はこの狭い空間から抜け出そうともがくが、状況はむしろ予想とは逆の方向に進んでいく。資本主義社会で出口のない窮地に追い込まれる暗い現実を描き、高得点を得たようだ。


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